『水草水槽の底面ろ過の意義と底砂の機能評価の重要性』 |
底面ろ過装置を採用するにあたっては、水槽を立ち上げる段階より、 |
利用方法やそれに使う砂や機器の性質能力を、十分評価検討しておくことが重要です。 |
水草を育成するにはpHを生育に支障のない範囲に保たないとなりません。 |
また炭酸硬度や総硬度によっても水草の種類ごとの付く付かないがあるようです。 |
これらは底砂に依存しています。 |
メインはカメなので、出来上がった水槽で生育できる水草を探すようにしましょう。 |
自分の好みの水草ばかりを入れても必ずしもうまくいきません。 |
人間側に都合に水草はあわせてくれません。 |
ですから幅広い水草を利用するためにも槽底の作りは重要な要因です。 |
どうしてもという水草があるならまずその水草を育成できる底砂を探してください。 |
それをこれから述べるどこに組み込むかが成功の鍵となることでしょう。 |
★アクコロの鉄則 その3★ |
底には底面ろ過装置を仕込むべし!! |
カメ水槽ではろ過分解能力は可能な限り高い方がよいので、私は底面フィルターの使用をお勧めします。 |
(ただしベアタンクについては別。不要。) |
底に砂だけを引いた場合、水の流れのまったくない部分(死水域)が出来やすくなります。 |
死水域ができるとそこは嫌気的な腐敗を起こし有毒ガスの発生にもつながることになります。 |
それは水草や生体の死に結びつきます。 |
アクコロカメ水槽では一度組むと、槽底をひっくり返すことはとても困難で大事業となってしまいます。 |
ですから槽底に水の流れを作り出せる底面ろ過装置の設置は必修です。 |
自然界においては川であれ湖であれ地下水の流れがあります。 |
水は地面の表面を流暢に流れるだけでなく、底に染み込み湧き出します。 |
そういうメカニズムの代りが底面ろ過なのです。 |
ろ過装置は基本的に安価なエアリフトタイプで十分と思います。 |
こちらもエアレーションの時と同じに、エアリフトポンプに送る送風量をバルブとエア捨てで |
コントロールできるようにしましょう。 |
最大にろ過装置を動かしてもいいことはありせん。 |
底面ろ過はゆっくりとした動きにこそ意味があるのです。 |
★アクコロの鉄則 その4★ |
底面ろ過装置に敷く砂は、粒が比較的大きくpHを適当な範囲にするものを選択すべし!! |
pHは7.8以上にならないように調整しましょう。 |
うちではブルカミアD(中性:下のpHと砂についての表を参照)というソイル系のものを利用しています。 |
ただしソイル系は将来的に粒が崩れてしまう可能性があります。 |
粒が維持できない場合は槽底の閉塞が心配されます。ただソイル系の利点は、 |
植物の育成に適しているものが多いことだと思います。 |
心配な場合、ソイル系とセラミック系の砂の混合を、考えると良いかと思います。 |
セラミックで隙間を長期に維持し、ソイルで水草の根の付きを促進させるという考えです。 |
この点はアクコロでもある程度長期に渡り検証が必要です。 |
要点は水槽のpHは砂に大きな影響を受けるので選定は要注意! |
パッケージの決め文句に乗らないように。水草水槽を育てているHPを探して良い製品のヒントを得ましょう。 |
当HPのpHと砂についての表も御覧ください。 |
pHと砂についての表・1 |
pHと砂についての表・2 |