水草水槽の底面ろ過の意義と底砂の機能評価の重要性・2

底面ろ過と、水槽のpHと砂の関係
 
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★アクコロの鉄則 その5★
底面ろ過に一段目の砂を引いたら、その上にポリエチレンメッシュを敷くべし!!
アクコロ水槽にはカメが入ります。かめは水草をガブリとやります。
ですから通常水草水槽のように砂だけでは植物の根っこが維持できず、抜かれてしまいます。
また、カメが掘り返すことで、底面ろ過の機能に障害が出やすくなります。
ソイル系などの底砂は、粒が物理的に破壊され粉々になってしまうことでしょう。
それらを防ぐ目的でポリエチレンメッシュを敷きます。
うちではメッシュはホームセンターで農業用に売っているものを使用しました。
 
★アクコロの鉄則 その6★
2段目の砂も機能を考えてブレンドするべし!!
水草水槽の底砂は何もまして重要です。まずpHを必要以上に上げないものであることです。
一度敷いたものを敷きなおすようなことは極力避けるべきです。
 
さてアクコロでのブレンドですがかなり複雑です。
まずセラミック系の粒状砂と、ソイル系ブルカミアDと、アマゾニアを適量ブレンド。
セラッミックや石英系の砂は微妙にpHをアルカリに傾かせます。
しかしその影響力は微弱で、比較的無視できるものです。
ソイル系はpHを下げる傾向の強いものが多いです。
底砂をソイル系に入れ替えることで、pHの調整が可能と思われます。
ただしpHをアルカリに傾ける砂は、とてもアルカリ分が強いことが多いので、
それらを入れない環境下でなければ調整は困難です。
ソイルは、水草の植え込みと根っこの付きを促進してくれるとおもわれます。
セラミック系はガリガリしていて、水草の根を傷つけずに植えることは困難です。
第1段と異なり、ソイル中心にはしないように。
ソイルは、カメや人の植栽行為により物理的に次第に粉砕されてしまうことでしょう。
 
もう一つ入れるべきは、石英系の微細な砂です。
アクコロでは淡彩砂とピュアホワイトを使用しました。
どちらもpHには影響の非常に少ない砂で、白色です。
細かい砂は先に引いたポリエチレンネットのあたりに滞って砂ろ過層を形成します。
砂ろ過層にて細かいバクテリアが沢山繁殖し、かつ底砂表面よりの汚れが、
1段目に落ちることをかなり防止します。
また細かい砂は、時間の経過とともに締まります。この締まりは水草の植栽には便利です。
植栽時の植物の押し込みには、すんなりと受け入れてくれます。
植え込み後に序々に締まって水草が簡単に抜けてしまわない状況になります。
これは、カメが植栽直後の水草に触れても、すぐになんとか踏みとどまって、
根っこをつけることが出来るという、利点になっているようです。
 
 
★アクコロの鉄則その7★
ブレンドする砂の相互作用を考えてそれぞれの量を決めるべし!!
2段目の砂でセラミック系の見かけの比重は軽いのです。それで撹拌後に表面側に出てきます。
一方、石英系は沈降しやすく2段目のポリエチレンメッシュ側に集まります。
砂が多孔質だと、見かけの比重軽く上方に行きやすく、
均一で重いと底の方にいくということを覚えておいてください。
カメには表面が砂であるより、少し大きな砂利の方が、餌を食べやすいと思います。
 
砂のブレンドは色々な組み合わせが工夫できるところです。独自の理論を展開してみましょう。
もっと言えば槽の部分部分で変えるというのもありでしょう。
 
 
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