砂とPHの表の追加分です。
前回と同じ方法で行いました。6時間の覧は取りそこないました。
表4 |
精製水 |
総硬度 0 |
PH=6.28 |
6.34 |
6.46 |
GK |
写真 |
製品名 |
メーカー |
6hr |
1day |
6day |
総硬度 |
|
黒砂 |
メーカー不明。黒曜石を破砕したような黒くは断面にちょっと光沢のある砂利 |
− |
6.74 |
6.99 |
0 |
|
アクアサンドグレー |
株式会社ミヤザワ |
− |
6.97 |
7.51 |
0 |
|
さんご砂 |
メーカー不明。でも定番。乳白色 |
− |
8.34 |
8.01 |
12 |
|
白砂 |
メーカー不明。やや透明感のある白い砂利。 |
− |
8.50 |
8.00 |
4 |
|
ろ過ジャリ |
コトブキ 工芸株式会社− |
8.03 |
7.88 |
0 |
|
バイオサンド |
株式会社ミヤザワ |
− |
5.86 |
5.65 |
0 |
|
水温 |
|
− |
17.8 |
20.4 |
|
表4 解説1
やはりさんご砂はアルカリが強かったです。
総硬度も上げます。白砂もPHあげました。
彩砂といい白い砂利はPHを上げる傾向があるようです。常識かな。
カルシュウムっぽいものがとくに。
ガラス質のものは白くても影響は少ないようです。
淡彩砂とかピュアホワイトとかは、そういうタイプです。
意外だったのはろかジャリ。初期だけの現象かもしれませんが水槽の立ち上げ時には一応注意です。
バイオサンドは単独ではpH低くでました。
しかし、ここまでの結果でPHが低くでたからといってPHを下げる効力があると考え無い方がよいです。
それは、単品での影響の試験結果で、これまでの結果がその性質の維持能力についてのものではないからです。
そこで幾つかのものについてアルカリ性の比較的強いと思われる彩砂を混合して、PHの維持性能を比較してみることにしました。
●細かい砂の特徴 |
淡彩砂とかピュアホワイトとかリオネグロのような細かい砂は、水の表面張力の影響を受けます。 |
すなわち、こんな感じにひっくり返しても落ちない状態になるんですね。
|
|
水草を植える時に、細かい砂の果たす役割は大きいです。 |
草体を差し込む時は傷つき難く、そして差し込んだあとは、抜けが抑制されます。 |
アルカリの強い砂彩砂10パーセントを混合した場合のpHの維持能力
表5 |
精製水 |
|
|
|
6.28 |
|
6.46 |
|
製品名 |
メーカー |
6hr |
1day |
6day |
100%の時データ |
1 |
アマゾニア90 |
|
− |
5.77 |
6.28 |
5.80 |
上昇するが低く保たれている。 |
2 |
アクアプラントサンド90 |
|
− |
7.16 |
6.60 |
6.32 |
1日目の値は?6日目は低く保たれている。 |
3 |
ブルカミアD90 |
|
− |
6.81 |
6.75 |
6.97 |
低く保たれている。 |
4 |
アクアプラントソイル90 |
|
− |
6.93 |
7.46 |
7.08 |
上昇した思ったより維持力は低い。 |
5 |
ピュアホワイト90 |
|
− |
7.72 |
7.57 |
7.25 |
上昇した。予想どおり維持力は低い。 |
6 |
麦飯石90 |
|
− |
7.29 |
7.66 |
6.28 |
上昇した。維持力は低い。もしくはPHに無関係。 |
7 |
リオネグロサンド90 |
|
− |
7.53 |
7.76 |
6.57 |
上昇したい。PHへの影響はとても低そう。 |
8 |
パールサンド90 |
|
− |
7.25 |
7.77 |
6.11 |
上昇した。予想と大きく違った。維持力低い。 |
9 |
バイオサンド90 |
|
− | 7.24 |
7.79 |
5.65 |
上昇した。予想と大きく違った。維持力低い |
10 |
黒砂90 |
|
− |
7.62 |
7.87 |
6.99 |
予想通り。維持力低い。 |
11 |
アクアサンドグレー90 |
|
− |
− |
7.89 |
7.51 |
予想通り。維持力低い。 |
12 |
ろかジャリ90 |
|
− |
8.08 |
8.29 |
7.88 |
維持力以前にそれ自体が高かった。 |
|
水温 |
|
− |
17.8 |
20.4 |
| |
表5 解説2
アルカリの強い砂彩砂10パーセントを混合してpHの維持能力をみました。
パーセンテージは重量比です。90グラムと彩砂10グラムで行っています。
アマゾニア、アクアプラントサンド、ブルカミアDのPHのキープ力はとても良いようです。
どうもまともなソイル系はPHを低く抑える力が強いようです。
予想と違う結果だったものは、製品に中性〜酸性用と表示があっても、彩砂のいようなアルカリ分の強いものを混在させた場合PHは低く保てないようです。
注意しましょう。
また、PHとかに影響の少ないものはセラミックやガラス質の製品に多いようです。
他の要因でPHが左右されやすいということですね。考慮してベースとなる底砂を選択しましょう。
じゃあアルカリの代表のようなサンゴ砂と彩砂はどの程度違うのかを検討してみました。ついでに影響の少ない黒光砂も。
混合したのはPHを酸性に傾ける能力の手ごろなアクアプラントサンド90です。
彩砂と黒光砂とサンゴ砂比較
表6 |
彩砂と黒光砂とサンゴ砂比較 |
| | | | |
|
精製水 (GK=0) |
|
6.28 |
6.34 |
6.46 | |
|
製品名 |
|
6hr |
1day |
6day |
|
1 |
黒光砂 10 |
|
|
6.47 |
6.12 |
|
2 |
彩砂 10 |
|
|
7.16 |
6.60 |
|
3 |
さんご10 |
|
|
6.56 |
6.87 |
|
表6 解説3
さんご砂はやはりPHを揚げる能力が高いです。
彩砂のデータは表5と共通です。悪しからず。
白い色の砂利状のものは、PHを想定より高くしやすいので使用時には注意する必要有りです。
酸で処理してアルカリ分を減少させて使用する方法があるそうです。
さんご砂とかに酸処理がどの位、役にたつかは疑問です。
彩砂は効果があるかもしれません。とにかくやってみないとわかりません。
アルカリ溶出効果が何時までも消えないケースも考えられます。