ここではアクミューの仕組についてヤマユー本人が解説します。
3回続きます。
では第2回「水草濾過水槽と戻り水予熱装置」をどうぞ。
 

《水草濾過水槽》
今回の目玉の一つ。より強い光を植物に与えるために水中で22wの蛍光ランプを点灯させています。
十分な光で水草を沢山繁殖させて、水中の窒素や他の汚れも吸収させてしまおうという試みです。
 
 
 
通常水上からの照射での光のロスを考えてみました。
1.蛍光灯の片面は反射板に一旦反射させて照射されます。
 
水草濾過水槽では反射板でのロスはありません。
 
2.水面に一部の光は反射し逃げてしまいます。
 
水草濾過水槽の水中照射でも、光の透過媒体の変化による反射はあると思いますが、光のほとんどは水草のある水中を透過することとなります。
光の逃げ道が少なくなっています。
 
3.浮き草などが繁殖した場合その水面下では光が弱まります。
 
水草濾過水槽では、浮き草には光が水面下から照射されることとなり、浮き草に反射した光は水中の水草をさらに照らすこととなります。
浮き草が増えれば増えるほど光が水中で有効利用されます。
 
併せて水草水槽も底面濾過を利用しています。徹底的に濾過機能にこだわっています。
 
 
《メイン水槽での水草の繁殖》
固定流木で水草の根っこを保護することにしました。
 
 
《戻り水予熱装置》
排水で戻り水を暖めます。正直うまく動いているのか効果の検証が難しい部分です。
でも気分だけでもなんかすごいなってことで・・。
 
 
 
 
《戻り水予熱装置の作成》
60径のアクリルパイプに約150個ほどの1cm径の穴を開けて(ルーターが一台オシャカに・・・そんな・・・)、そこにPCのCPUクーラーとかに使う熱伝導シートを貼り付けました。
熱伝道シートは、カーボンシート部分と薄いビニルシート部分が重なった複合品でした。
それでご丁寧にビニルシート部分を剥ぎ取って使ってみました。
その結果カーボンシートの一部が水圧に耐えられず破損してしまうのでした。苦労して剥がなきゃよかった。m(ToT)m
まあ初めての試みだし絶対に失敗しないと言う保証はなかったから冒険ではありました。何とか最低限濾過機能はでているのでとりあえず現状維持。
シート接着にはシリコンコーキングを利用しました。二重構造の外側の管はなんと86径肉厚8mmという厚いアクリル管。そいつに斜めにもどり水接続配管用穴を開け配管をパテで接続しました。
穴あけはすごく大変ですが、肉厚が無いと作成上、配管が固定できないからです。
(注水時に水漏れしました。不安的中。でも無問題。ぱてぱて。)
二重管構造の戻り水の通る外側の断面積は、排水の通る内側の断面積の2分の一です。
単純に戻り水の流速は面積に反比例して2倍になる計算です。
(膜破損の段階でこの計算はかなりあやふやになってしまいました。)
戻り水を60径の配管内へ誘導する配管を加工。接着はパテとエポキシ接着剤を併用しましたが、十分な強度と組み立て可能な構造にするのに、一言では上手くいえない苦労があったことを付け加えておきます。

 
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