底面ろ過とろ過タンク−その役割と狙いは?
 
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底面ろ過の役割と狙いは?
水槽の底面に砂利を引く場合、魚やカメの糞尿など老廃物が砂利内に堆積することになります。
それは水換え時に掃除しなくてはならないと考えます。
また通常は砂利の中には水の流れがありませんので、老廃物がたまると嫌気的腐敗が発生すると思われます。
嫌気的腐敗により有毒ガスが発生する場合も考えられます。
その場合は砂利をすべて出し汚れを取り除く必要があると考えます。
 
◎底砂利に水通し老廃物の嫌気的腐敗を抑えるというのが一つの狙いです。
 それだけでなく他の効果についても考えています。
 
◎砂利中に水の流れを作ることで水草の根っこに養分が行きやすい環境を提供できると考えました。
 
◎また、底面ろ過による老廃物の分解は、二酸化炭素の発生源を多くする結果となり、
 植物の成長に効果があると考えました。
 ちなみに底面ろ過によりエアリフトポンプの吐出口は水面下としています。
 その方が二酸化炭素の液相から気相への移行を少しでも抑えることができると思います。
 
◎さらに砂利中に水の流れがあることで、砂利の中の物質が移動可能ということが言えると思います。
 砂利中物質つまり、老廃物とそれを分解する微生物量をコントロールできれば、
 かなり長期間安定した状態で運転できるのではないかと考えています。
 
不確定要素は多いですが現在検証中です。
物質の閉鎖系アクコロ水槽からの物質の除去は「植物への吸収」「ろ過機処理微生物への吸収」によって行うシステムです。
 
 
ろ過タンクの役目とその扱い
 
底面ろ過とろ過タンクでは役目が異なります。
いずれも老廃物を分解して有害な物質を無害化する点は共通ですが、ろ過タンクには貯まっていく不要な物質を
閉鎖系アクコロ外へ取り出す役割を持たしています。
ろ過タンクでは微生物は窒素や炭素分を体に取り込み繁殖します。
 
ろ過タンクにある程度微生物が繁殖したらろ過タンクの微生物を捨てます。
おそらくこの清掃頻度は他の水換えを行っている方々より多いと思われます。
ろ過タンクを清掃しても有害物質を無害化する役割は底面ろ過が機能していますから問題はありません。
また微生物は水中に餌が豊富だった場合はその増殖速度は加速度的に速くなります。
 
増殖期では一般に水中に蓄積が著しい硝酸塩も吸収されると思われます。
微生物の体もタンパク質で構成されることが原因と考えられます。
アクコロではろ過タンクの清掃に合わせて、底砂利をスポイトで吸ったり巻き上げたりして、
ろ過タンクへ自然に吸わせる手入れをしています。

 
(スポイトなど水質管理についてはここを参照)
 
 
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