☆「代打屋トーゴー」作品紹介☆
 
代打屋トーゴーは、パーフェクト・フォロー・ピンチ・オフィス所長。
色々な難問奇問事件を、機転、工夫、人脈などを総動員して解決していくというストーリー。
トリックなどに、少々無理のある部分はありますが、私はとても感動を覚えました。
私の人格にとても影響を与えた作品です。
 
2000年7月5日、作者のたかもちげんさん(51)は癌で亡くなられてしまったようです。合掌。
今でも引き継がれている「警察署長」はこの人の作品。
これも、ちょっと奇抜なアイデアをからめた人情もので「代打屋トーゴー」に近い感じがある作品です。
他に「百年の祭り」「祝福王」などがあります。
「百年の祭り」は人に貸したら帰って来ませんでした。(おいおい返してもらえよ。)
 
 
☆「代打屋トーゴー」から感動を覚えた名ネームをピックアップしてみました。☆
 
「幸不幸はその人自身のものだ誰のせいでもない
 運命を変える手段を持たぬ者はその宿命に生きなければならないのだろう」
 21巻199話
 
「誰にだって未来は見えんよ怖いさ
 しかし運命なんて翻弄されるか手玉に取るかのどっちかじゃねえのか
 毒がサジかげんで薬になるように
 悪運だって展開のしかたで福運になるってことじゃねえか
 要は自分はどうしたいのかそれだけじゃないのか」
 22巻210話
 
「あんたが愛した人をなくしたことに涙するように
 オレもまた愛する人の生命が理由もなく奪われようとすることにいかりを覚える
 あんただけが家族を愛していると思ったら大間違いだ!!土木課の人達にも
 愛する家族がいることを知れ!!」
 17巻 162話
 
「教えてくれ私はどうしたらいい」
 
「千回倒れてももう一度立ち上がればいいということを
 あんた自身が証明してみせればいいのさ」
 15巻 145話
 
 
 
こうやって見直してみて気が付きました。
 
この作品の一つ一つのネームは、実に平易な言葉です。
しかし、絵と平易なネームを、一つ一つ積み重ねることで、ドラマが成り立っています。
私はそれにとても感動を覚えていたのでした。
名ネームがもっと沢山あるのかと錯覚してしまっていたのです。
 
最後にこの作品の一場面をピックアップしておきます。
この作品の雰囲気を感じてもらえれば幸いです。
 
 
白尾様から、見開きの線の無いものを頂ました。ありがとうございます。
 
 
人の一生は、見えない鎖で雁字搦めだ。体が重くて不自由だと思うかい?
大風が吹いても飛ばされないとか
突然暴漢に襲われても鎖で防御できるから便利だとか
実はまんざらでもない。
終わりに因果応報を納得できていれば、何を失ったかはさほど問題にもならない。
 
 
結局、始まりは、自分が何をどうしたいのかっていう思いに始まる。
 
懸命にあがけ。貫け!
 
 
 
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