アクアコロシアムの後継水槽アクアミュージアム
これは製作が始まって間もなくの4月頃、制作者やまゆー師による解説です。
 

 
アクコロの後継となる、カメ入り水草水槽アクアミュージアムの仕様です。
組み立てていく途中で、まだ色々と変更になる部分はあるかと思います。
 
<新水槽名命>
名命「アクアミュージアム」 略称「アクミュー」
 
<水槽本体>
サイズ横900×縦600×深さ600
オーバーフロータイプ
 
 
<ろ過装置構成>
ろ過水槽(アクリル製を予定)+エーハイム2235×2(並列設置)
+底部ろ過装置(併用)
 
 
<本水槽と“ろ過水槽”の関係と構造>
オーバーフロー水槽ですが、排水を一旦、横に併設した“ろ過水槽”へ、塩ビパイプ経由で水を移行させます。
塩ビパイプで水中で接続されているので、水位は両水槽で同じとなります。
ただし、ポンプにより多少の水位差は発生します。
オーバーフロー水槽でありながら、オーバーフローとしては機能させないことになります。
 
塩ビ配管の経路(1.4mくらい)が長くなるのですが、課題もあります。この配管部分に、汚れが停滞しないかということと、その掃除はどうするのか?と、いうようなことです。しかし十分な水流があれば、問題はないだろうと思ってます。
 ◎掃除が容易なように、配管ブラシが入る構造にはする予定です。
 
 
<偽オーバーフロー配管に付加する構造>
オーバーフロー配管の水面下に底部汚泥を吸い上げることの出来る細い配管を付加する予定です。これにより底部に近い部分から極力汚れを吸い上げてろ過槽に運ぼうという魂胆です。
ただこれも、配管の位置と形状には思考錯誤が必要で、必ず巧くいくとは限りません。
 
 
<憧れもあってヒートポンプを考える(付けてみたい機能)>
本水槽からろ過水槽へ塩ビ管を経由して水が流れるのですが、この配管周りに水流が逆になる様に水を流すことで、ヒートポンプ機能がつけられないか検討しています。
初めは、ホース状のものを巻きつけるというものを考えましたが、実際に巻きつけると、ホースが潰れて断面積が小さくなってしまいました。
その上、送水経路が冗長になるので、送水能力が低下してしまうということが判りました。
利用しているポンプの送水能力では力不足というのが結論です。
  (送水原理は当HPの「エビでダシ」参照)
 
結局、この方法は諦めました。(検証済み・・涙)
それで、他の構造のヒートポンプ形状について考えています。まだ、構想段階ですが行けるかもと思ったら実行します。もうしばし案を検討練ります。
 
そして、ヒートポンプ構造が出来たからといって、実際に役に立っているのかどうかも検証せねばなりません。その辺りも慎重に調べてみたいです。
 
 
<併設式ろ過アクリル水槽の利点>
「ろ過アクリル水槽」の構造ですがやはりここでは水草を育成したいと思ってます。
一般にオーバーフロー水槽では「ろ材に微生物を繁殖させる構造」がとられていますし、その有効性は私も良く理解しています。
しかし、大きなろ過水槽を扱う場合交換しなければならない水量はかなり多くなります。給水設備と排水設備が利用しやすい場所に水槽が設置しているならばこの方が効率的と思われますが、我が家ではそういうわけには行きそうにありません。
結果、「アクミュー」では、極力水換えの手間を省くことを前提とした構造を目指しています。
 
通常オーバーフロー水槽ではろ過水槽を本水槽の下の段に入れることが多いので、床に対する負担が大きい配置と言えます。この点は隣に設置する「アクミュー」に利があると思います。また、下の段に設置するろ過水槽では光源を蛍光灯などに頼らざる終えません。より豊富な光を得ることの可能な「アクミュー」に利があるでしょう。
「アクミュー」にある利点をもう一つ挙げます。
それは、ろ過ポンプの吸い込みと吐出との水位差が殆どないため、ポンプの吐出水量が高い状態で使用できることです。
 
「アクミュー」では「アクコロ」で懸案だった給水側パイプの目詰まりと言う課題を、ろ過水槽を前段に置くことで克服しようとしています。
 
アクリル水槽の構造や大きさについてはまだ検討中です。
ろ過能力やメンテナンス性をよく考えようと思ってます。1週間程度のうちには結論を出し部品など発注にこぎつけるつもりです。
 
 
<底面ろ過装置>
やはり「アクミュー」でも之が無いと。
  (底面ろ過については「一体何が起こったのか?」を参照。)
植物の根っこがカメの動きから保護される要因が、底面ろ過の構造にあります。根っこと茎の保護が、カメ入り水草水槽の必修条件であることは、アクコロで実証されています。
 
今回の底面ろ過の作成について解説します。
 
アクリルパイプを利用して自作のエアリフトポンプを作成することを検討しています。材料になるのはやや肉薄の1mアクリル管です。これをバーナーで炙って直角に曲げます。簡単なようでいてこの加工は結構技術を要します。皆さんも一度体験してみては如何でしょうか。
 バーナーで炙って曲げました
    (怠惰大元帥「シブい写真っスねぇ…」)
 
 けっこう技術が必要です
    (怠惰大元帥「やまゆー師はモデラーだからなぁ」)
 
このパイプの横にエアホースを挿入しエアリフトポンプを作ります。
エア管は一般に見られるようなストーンは使いません。エアの挿入はアクリルパイプの横からですのでアクリルパイプ内は配管ブラシで掃除もできます。
このアクリル管は水槽の底にシリコンコーキングで接着します。さらに、この後に挙げるポリエチレン足拭きマットなどともナイロン糸でしっかり連結します。この周りにはソイル系多めで細かい砂のブレンドをしたものをばら撒いて植物の根っこが張りやすいようにします。
 
「アクコロ」では土壌部分と砂部分をポリエチレンネットで別けました。
これは、水草の根っこがネットに絡み草体が槽底に根付くのに役にたちました。
今回もポリエチレンネットを使用します。
「アクコロ」で、ポリエチレンネットが水槽の端で部分的に掘り返されるという欠点があることが判りました。
そこで今回は、ポリエチレンネットの上にポリエチレン製足拭きマットを被せることにしました。
ポリエチレン足拭きマット内にはソイル系半分と細かい砂半分をブレンドした底砂をその隙間に充填する予定です。
足拭きマットはホームセンター等でよく見かけるはめ込み連結式のあのマットです。《マット写真挿入予定》
 
ネットとマットはナイロン糸でしっかり固定して動かないようにします。
さらにエアリフト用のアクリルパイプと構造維持用アクリルパイプ(隙間を均一にするための構造物として使用)を、その下に配置し、底面ろ過用の空間を作ります。
 
  エアリフトポンプはこんな感じ。
 
  ネットをかぶせて。
 
  足拭きマットをかぶせます。
 
  青い筒は模擬オーバーフロー配管。
  下に見えるのはアクミュー水槽用の台です。
    (怠惰大元帥「それより、台上のセイウチは何だよ…」)
 
 
<流木>
レイアウトと水草の繁殖に必要な安全な場所を作るための流木を、ナイロン糸でマットに固定します。
「アクコロ」で利用していたものの他もう一つくらい構造の複雑な流木を探してくるかもしれません。
 
 
<エアレーション>
ストーンとエアレーション配管も足拭きマットにナイロン糸固定で這わせます。
多数のエアストーンとバルブで全面散気に近くします。総てバルブでコントロール可能にする予定です。
 
 
<オーバーフロー配管及びエアリフト領域の保護>
カメのパワーは、将来オーバーフロー配管他を損傷する可能性があります。
そのためこれらの集中している領域をアクリルの構造物で囲います。必要により取り外して作業が出来る構造が望まれます。
こちらもまだ考え中です。具体的な構造は決まってません。
 
 
<砂>
「アクアプラントサンド」「ブルカミアD」「アマゾニア」「淡彩砂」「ピュアホワイト」「リオネグロサンド」「黒光石」「火山岩」をブレンドした底砂を作ります。
  (砂については「一体何が起こったのか?」を参照)
マットより2〜3センチくらいの厚みでブレンド砂を被せます。
 
 
<ライト>
現在「アクコロ」で使用しているものをとりあえず流用する予定です。とにかく水草繁殖のためには、沢山光が欲しいのですが、明かりにもお金がかかります。様子を見て考えることとします。
 
 
<ヒーター>
「アクコロ」のものを流用予定。塩ビ管でろ過装置からの戻りの水を温める構造を予定しています。
他の構造物との兼ね合いもあるので検討中です。
 
 
「アクコロ」の進化型「アクミュー」へ一歩一歩前進中。
今後とも当HPを宜しくお願いします。
 
  (怠惰大元帥「アクアミュージアムは新コンテンツとしてスタート予定!」)

 
次のページへ

コーナートップへ戻る