3日もするとこの緑の糸コケが…
 
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3月頃は、3日もするとアオミドロがどーっと繁殖していました。

アオミドロは、歯ブラシで引っ掛けて物理的に取くのが最も効率的と思われます。
3月から4月初めまでは、アオミドロがとってもとっても生えてきていました。
水中の汚れを取り除くのに役に立ってくれているんだと考えを変えてみたところ、5月ころには、
アオミドロの繁殖はぴたりと無くなってしまいました。正直言って繁殖条件がよく理解できません。
3月に、生物こけ対策兵器として、ビーシュリンプ15、ミナミヌマエビ30、ヤマトヌマエビ1、
フライングフォックス2と入れてました。しかし、人力での除去が第一という結論になりました。
5月にはアオミドロの発生は急激に減りました。

アオミドロの繁殖が減ってしまった理由について少し考えてみます。
増殖の盛んな時は取っても取っても生えてきて明らかに増えていました。
ということは増殖要因があれば、3日に一度写真くらいのアオミドロを取り除いてもそれ以上に増殖
できるということです。
取り除く作業だけではアオミドロの増殖は抑えきれません。

石巻貝は水槽のガラス面のアオミドロにはだいぶ効果がありますが、水面や水草についたアオミドロ
への効果は少ないようです。
フライングフォックスは水槽全体に渡ってアオミドロや茶苔も餌としますが、同時にカメの糞や食べ
残し、柔らかい水草の葉と多岐に渡って食べます。その効果は広く浅くといったところです。
餌が豊富だと成長も早いようでカメ水槽と水草水槽ではフライングフォックスの成長速度は1.5倍
違っています。もちろんカメ水槽の方が早いです。カメ側では餌が豊富なので何が何でもアオミドロを
食べる必要はありません。

こうしてみると必ずしも生物や除去がアオミドロの発生しなくなった主原因とは言えないと思います。
では水温は?7月末のカメ水槽と水草水槽では、水草水槽の方にアオミドロが発生しています。
水草水槽にも石巻貝とフライングフォックスは入っています。並んでおかれた水槽では水温はほとんど
変わりません。冬25度〜夏31.5度ということで水温も増殖要因とは関係なさそうです。
水の汚れは?水草水槽では餌はほとんどたまにしか与えていません。週一テトラプレコ2。一方カメ水槽は
毎日2回で各レプトミン4、チャーミープレコ1、テトラプレコ4、テトラコリドラス1、テトラベジタブ
ル一摘みを与えています。どちらの方が水質が汚れ易いかといえばカメ水槽の方です。

カメ水槽でやっていて水草水槽でやっていないことは次の様です。
外部フィルター使用。
夜間タイマーでエアレーションにより水槽の酸素供給をコンスタントに行っている。
底砂にセラミック砂利、石英系の細かい砂、を使用。彩砂が少し混在してPHが7.5と高め。
硝酸濃度が高め。テトラの硝酸テストペーパーで50mg/Lを維持している。

ここまでみてくると、アオミドロの増殖要因としては酸素供給量が大きな要因ではないかと考えます。
酸素の供給によりろ過装置内や水槽内の酸素環境がかわり、微生物群体の組成が変わり、アンモニアや
有機物の分解速度などが違っているのではないかと考えます。
また微生物の成長が早い場合は、水中の汚れが微生物に多く吸収され成長に利用されなます。
嫌気的生物群より好気的生物群の方がそういう能力は高いと推察します。

3月には、ろ過タンクの機能が向上してくれば状況も変わるのではないかと思っていました。
7月ではろ過タンクには十分有効な微生物が育っていると考えられるのかもしてません。
でもろ過タンクの微生物は1週間くらいで洗っています。主にスポンジろ材に多く微生物が付着して
いますが、よく言われるようにそっとなんて洗っていません。スポンジをギュギュッとと
しっかりもみ洗いします。
それでも微生物の増殖は早くて1週間で同じくらいの微生物が回復しています。
いまのところ薬品の使用は不要です。薬品に頼ると何処か水槽内の生態系が壊れそうな気がします。
自然な流れの中で環境を調整していく方法がはやりベストです。

 
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