激!温度差地獄に気をつけろ!    
 
 
−事件編−
 
1月終わりに、アクコロの温度が最近どうも低いのではないか?と思いました。
どうも23度くらいの時があるみたいです。
 
で、原因はやはりヒーターの作動状況、ということで二つあるヒーターをチェックしました。
ヒーターは、ニッソウパワーセーフ200wと、同100wを使用してます。
結果、200w側が働いていないことが判明しました。…まだ1年じゃん。(涙)
 
仕方なく200wの同一製品を購入しました。
そして温度設定を30度に設定してやれやれ・・・
と思いきや、翌日餌をやろうとした所、エビが水面付近に一斉に浮き上がっているじゃありませんか!
なんだ?!一体?
 
 
−解決編−
 
原因を考察。
前の壊れたヒーターの時は、故障により水温は23度と、とても低い温度だったわけです。
それが新しい製品になって、水温が1日のうちに30度まで上昇してしまいました。
人間だって気温の差が「激しい」と、参ってしまいます。
小さなエビさん達には、なおさらということでしょう。
どうやら「温度差地獄」を作ってしまったようです。
すぐに水温設定を28度まで下げました。
すると見事にエビさんたちは水草の中にお隠れになられました。
めでたしめでたし。
 
30度にしているのは、30度にしたいからじゃありません。
30度設定でも28度くらいにしかならない場合が多々あるのです。
私の家の中が寒いんです。
 
●教訓●
「ヒーターが壊れたからと言って正常値に戻すことだけに気を奪われてはならない。
 温度変化はどんな時でも意識しよう!でした。」
 
 
−分解編−
 
いやー、事態としては深刻ですが、記事としてはつまらないものになってしまってます。
これで終わったのではHPをわざわざ見に来られた方に申し訳ない。
お土産を持って帰っていただこうというのが今回の趣旨であります。
 
そこで、こわれちゃったヒーター部分を分解してみました。
 
さて、どこにセンサーがついているのか皆さんご存知でしょうか?
ヒーター部分の、上3分の1のあたりに、1個目のセンサーがあります。
5分の1のあたりに、2個目のセンサーがあります。
ヒーター部分のこの辺の水流の流れが良く無い場合は、
センサーによる温度管理が出来ない場合もあるということです。
ヒーター部分の上3分の1は水流のある場所に設置するようにしましょう。
 
センサーが二つあることで、温度を精密に管理することと、事故の防止がなされていると思われます。
たとえば今回作動しなくなっていたのが、2つのセンサーの温度差が異常の場合。
つまり、どちらかが壊れた場合は、ヒーターが作動停止するようにICでコントロールしているのでは?
と予想しました。
 
 
ヒーターの残り3分の2の中身はというと、雲母板に、ヒーターとセラミックの粉が詰まっています。
ヒーターの両端は、シリコン系の接着剤で密閉されています。
シリコンがだめになった時も一つの寿命でしょう。
一年の使用期間ではシリコン部分の変性は全く見られませんでした。
 
このように見るとセンサーがどんな感じで入っているか良くわかりますね。
 
ニッソウパワーセーフ200wヒーターの適正な使用のために、この情報を役立ててもらえらば幸いです。
 
これが内部基盤です。
ヒーターへはニクロム線ヒーターと、二つのセンサーへ配線が見えます。
下側は100V電源の線。その先はコンセントです。
コントロールICが一つ乗ってます。NEC製です。中央にボリュームが見えます。
これがケース側の温度調整ダイヤルに引っ付きます。
異常温度で電気が切れる仕組みもあるようですが、ちゃんとヒューズによる過電流対策はなされています。
ケースによってはこちらのヒューズが飛ぶ場合もあるのですね。
でもこれはハンダ止めなので、工作のテクはいるでしょう。
もっとも、このヒューズが飛ぶような事態では、ヒーターの部分に水が浸入するなど危険な状態に
他の部分がなっていることでしょうから、ここだけ修理しても無意味でしょう。
 
これは電源の整流回路※ですね。ダイオードが4個使用されています。
 (※整流回路・交流を直流に直す回路。)
ダイオードは基盤部分とアルミ板で挟まれています。
アルミ板で熱を受けてそれを温度スイッチが感知し、異常温度では電気が切れる仕組みのようです。
 
 
そして…
 
ハイグロフィラの葉っぱが黄色ぽくなった原因がおおむね確定しました。
水温の低下が原因だったようです。
低い温度では葉っぱがやや波打ち黄色身を帯びてくるようです。
増殖速度も上がっているようです。
 
2週間のアクコロの収穫。
戻る