第2話・「うじたかり出していい?」
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それはアポカリプス発売直後に起こった。
我々は、バスケチームのサルロケッツ・イシヤスキャプテン宅で「アポカリプス発売記念、箱買い限定チーム戦」を行っていた。
Aチームは、イシヤスリーダー、すにっどやまゆー師、キイノモン。
Bチームは、Macky、怠惰大元帥、そして初心者オリモンがいた。
ゲームスタート。
序盤は普通の展開。
怠惰大元帥のエンチャントとMackyのクリーチャーの連係。
イシヤス氏のウエザーライトが出現するなど、バラエティーに富んだ展開。
やがてゲームは進んで、我がチームの戦略が当たり、危険なやまゆー師をライフ1点まで減らすことができていた。
その時だ。
「うじたかりぃ〜!」
ドラえもんでは無い。
キイノモンである。
うじたかりは場に出ると全員のライフを1点ずつ削る嫌なクリーチャーだ。(絵も嫌だ)
キイノモンはこれをすでに何度かプレイしていて、その度に敵味方から多大なブーイングを受けていたのだ。
「出してもいい?」
笑顔で聞くキイノモン。
彼の味方の、やまゆー師のライフは残り1点。
そして、うじたかりは場に出ると全員のライフを1点削る。
「出していい〜?」
眩しい笑顔のキイノモン。
彼の味方の、やまゆー師のライフは残り1点。
そして、うじたかりは場に出ると全員のライフを1点削る。
…………
再び敵味方から大ブーイング。
キイノモンは渋々うじたかりを引っ込めたのだった。
結局、やまゆー師のライフは我々の攻撃で0になったのだが、味方に殺されるよりはマシであったという。
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