スキーは家族皆んなで楽しめるスポーツですが、冬の高地という自然の中で行うスポーツですので、一歩間違うと大事故につながったり、こんなはずじゃなかったのに…という事態に陥る場合があります。まずは出かける前に必須の持ち物を確認してみましょう。
必ず必要なもの:スキー用具(スキー板、ブーツ、ストック)、ウェアー(スキーウェアー、帽子、手袋、ゴーグル)
帽子もゴーグルも着用していないお子さまを天気の良い暖かい日に見かけることがあります。帽子は防寒の他、ケガ防止の役目がありますし、ゴーグルは太陽から目を守り雪の反射を受けて狭くなる視界を回復する事ができます。危険防止のために必ず着用しましょう。
必要なもの:防寒着、携帯用カイロ、日焼け止め、
スキー場は天気の良い日ばかりではありません。突然の悪天候や雪の日には思いもよらないほど低温になることがあります。実際、霧ヶ峰でもマイナス10℃以下という日がシーズン中に何日かあります。フリースやライトダウンなど体温を逃がさないインナーウェアーを用意しておきましょう。
あると便利なもの:着替え用の下着など、ワックス、リフト券ホルダー
大雪の日や気温が高い日には水分や汗で下着が濡れる事があります。標高の高いスキー場では午後になると極端に気温が下がる事がありますのでそのままにしておくと身体が冷えてしまいます。そんな時、着替え用の下着があると便利です。雪の状況によってはスキー板が滑らないことがあります。滑りの悪いスキー板は上達の妨げになりますし、滑らないことがお子さまのストレスになりせっかくの楽しいスキーがつまらないものになるおそれがあります。固形ワックスなどを持って行きましょう。
他にも、タイヤチェーンなどスキー旅行に欠かせないものが沢山あります。出かける前にはネットやスキー雑誌、友人知人などから出来るだけ多くの情報を入手して、事前に準備をしておきましょう。
はじめてのスキーではまずは雪になれること、用具になれる事から始めます。普段雪に慣れていないお子さまのために時間があればスキーブーツを履く前に雪上で雪遊びなどをしてみましょう。次にスキーブーツを履き雪上を歩いてみます。ブーツに慣れたらいよいよスキー板の装着ですが…最初から一度に2本のスキーを着けて動くのは思いのほか大変なものです。急がば回れ。…まずは片方ずつスキー板を装着しスキーを滑らせたり持ち上げたりしてスキー板の長さや重さに慣れましょう。この段階でしっかりスキー板に慣れておかないと、あとあと思うように上達せずお子さまが”スキーなんて嫌い!やりたくない!”と思ってしまうかもしれません。時間をかけてスキーに慣れましょう。
いよいよ斜面を滑り降りてみます。まずは階段登行で斜面を登ります。これがお子さまにとってはなかなか大変な動作で上手く登れなかったり何ども繰り返す内に嫌になってしまう事があります。滑り降りる楽しさを覚える前にこの段階で挫折してしまうお子さまもいるのではないかと思います。初めて履いた長い板にお子さまも戸惑っていると思いますので短気にならず気長に見守ってあげましょう。斜面を登る事ができたら真っすぐ滑り降りてみましょう。転んでケガをすることがないようになるべく平な斜面を選んで下さいね。あとはプルークスタンスで止まる練習や曲がる練習をして行きます。とにかく無理をせずお子さまにペースを合わせましょう。止まることができれば曲がることは意外と簡単に出来るかもしれませんよ。
自分のお子さまにスキーを教えるというのは案外難しいものです。そんな時にはスキー場に併設されているスキースクールを利用されることをおすすめします。何といってもスキー講師は何人ものスキー初心者の方たちを指導して来ていますから状況に応じてお子さまにあった指導で上達へ導いてくれるはずです。小さなお子さまは、お父さま、お母さまと離れる事を不安に思うかもしれませんが、お友達と楽しく滑れば上達も早く次からはひとりで滑れるようになるかもしれません。是非、スキースクールをご利用下さい。