REVOwinレポート 文責:E30フルオープン


【車両データ・実施日】

○ 実施車両:1987年式(1986年製造)E30 ALPINA C2−2.7 
○ 走行距離:推定約15万km(購入時から距離計が故障しており、その後動かなくなった為不明)
○ 前回オイル交換:2004年7月28日 WAKO'Sプロステージ10W−40
          (交換後、今回の交換まで約3000km走行)
○ 改造箇所:エアークリーナーが純正交換タイプの社外品、他は吸排気、原動機含め全てノーマル
○ 実施日 :2004年9月23日 (筑波サーキット・風呂屋亭走行会にて)
○ 実施内容:エンジン内完全洗浄/インジェクター洗浄
○ 交換オイル:FINA FIRST 5W−50

                    

                            実施車両:1987年式 ALPINA C2−2.7(本国モデル)

【レポート】

どもっ、フルっす!
今回、風呂屋亭で話題のREVOwinを当方のC2に実施しました。

このREVOwinが一般的なエンジン洗浄と何がどう違うのかは表紙を見て頂くとして、ここでは僕が実際に体験した一部始終を書こうと思います。

最初に言っちゃいますけど、、、実施する前は「本当にそんなに効果があるのかな!?」って思ってました。(shioripapaさん、大山さんごめんなさい)

他の実施例のレポートを見ると、どの車も「吹け上がりもすごく良くなって、これはすごい効果だ」って書いてあって、、、でも、その車ってどんなコンディションだったかも分からないし、その効果ってのも自分の目で見ない事には・・・ねぇ(笑)。
 
唐突な質問ですが、皆さん、自分の車の調子悪いと思ってますか?

そんな事、全然思ってないですよね(笑)

もちろん、僕も思ってなかったです(笑)。

むしろ調子は良い方だと思ってましたから。

比較数が少なくて申し訳ないですが、昨年C1及びC2のオフミがあり、その時他車にも乗ってみたのですが、その4台の中では間違いなく僕のC2は一番レスポンスが良かったです。

でも、その「調子が良い」というのはある部分では合ってますが、全体的にはそうでもなかった事を今回教えて頂きました。(古い車だからこれが普通・・・ではなかったんです(笑))

まずはエンジンの回転バランスのチェック。

ステアリングを指で軽く摘むように触り、アイドリング状態から少しずつ回転数を上げていきます。
すると途中ステアリングから伝わる振動が大きくなったり小さくなったり、小刻みになったり大振りだったりと、回転数によってその振動が変化します!
(この時、REVOwinを実施する人は、振動の状態と回転数をチェックシートに細かく記入してました)

           
                          こんな感じでステアリングからの振動を調査し、洗浄します

もしもアイドリングからレッド直前までの全ての回転域において指に伝わる振動がほとんど無く、一定の状態であればエンジン内部とインジェクションには全く問題がないので、今回のREVOwinは不要です(笑)

しかし僕のC2はアイドリングから回転を上げていくと、1700〜2000rpmくらいで大きな振動が発生し、その後少し収まって今度は3500〜3800rpmくらいで小刻みな振動が大きくなり、更に回転を上げていくとまた・・・、と言った具合にいろいろな回転域でいろいろな振動が発生している事が分かりました。

しかも大山さん(REVOwinの開発者です)なんて「これは結構ひどい状態だな」なんて言ってるし・・・。

でも正直この時は「おいおい、こんな小さな振動、走ってる時には分からないだろうし、古いからこんなもんじゃないのか? どこが調子悪いんだ?それに何でこんな細かい振動を気にするんだろう?」と、内心思ってました。(この時僕はかなりムッとした顔をしてたはずです(笑))

でも、実はコレってすごく大事な調査だったんです。

この振動のチェックによって、この後実施する洗浄の方法(どの回転数で重点的に洗浄するのか)が決まります。つまり、これがいい加減だと実施後の効果も現れないわけです。

さて、振動の調査が完了したら次はエンジンの洗浄です。
洗浄液を循環してエンジンの回転をアイドリングから徐々に上げていき、振動の出てる所の回転数付近を重点的にキープします。(キープするとは言っても、ただ単に一定回転数に保つわけではなく、何度もアクセルを開けたり閉じたりして振動の減り具合を確認してるようです)

この時、すでにエンジンの音が変化しているのが分かりました。

何て言うか、少し軽い感じの音になりました。

そして、良くなったら次の振動の出ている回転数でも同じような操作をします。これらの作業を繰り返し、レッド直前までの全ての回転数において作業が完了した時点で、エンジンから発する音は作業前とは明らかに違うサラサラした感じになってました。

ここで完了!・・・と思ったのですが、大山さんが最終チェックをしたところ、何やら変な会話が(笑)



大山氏 
 「もう大丈夫か?」

担当者  
「はい、これで一通りやったので良いと思います。」

大山氏 
 「どれエンジン回して見て・・・(エンジン回す)・・・ん?まだ駄目だな。」

      「どの辺りから吸い込まれていく?」


担当者  
「5700rpmくらいですかね。」

大山氏  
「だろ?下がまだまだなんだよ。BMWはみんなそうなんだよな。・・・(エンジン回す)・・・2000rpmを重点的にやって。」

担当者 
 「はい、分かりました」



まだ前述の1700〜2000rpm付近が悪いとの判断で、更に洗浄作業が続けられました。
それにしても先の会話で「吸い込まれていく」って何?

その事を大山さんに質問したところ、アクセルを一定にして、勝手にエンジンの回転が上昇してしまう事を言うのだそうです。

何だか「???」ですが、、、つまりは調子が良いエンジンについて言われる言葉に「エンジンが回りたがる」ってのがありますよね。それが本当になるんです。
僕のC2もそうでしたが他のBMWでも高回転域だとそういう状態になる事が多いようです。
でも残りあと数百回転しか回せない領域でそうなっても体感はしづらいかも。

それがもしも3000rpmくらいでエンジンがもっと回りたがるようになったらどうでしょう?

きっと「すごい!」って思えるでしょうね。

そして、2000rpm付近を重点的に洗浄してもらい・・・




担当者  
 「これでだいぶ良くなったと思います。どうですか?」

大山氏  
 「どれどれ?・・・(エンジン回す)・・・OK!」


       「これすごいな・・・」

       「どう?違うの分かる?」 

僕      
「違うなんてモンじゃ・・・すごいですね!」

       「何で?」

大山氏  
「何でって、洗浄したからに決まってるじゃねぇか(笑)」

      「さて、次はインジェクションだな。こっちも詰まってそうだからな。」

僕   
 「え?」


大山氏  
「ココとココ(場所を指差す)のインジェクションに詰まりがあるんだよ。」

僕     
「そうなんですか?」

大山氏 
 「そうだよ。これをやったらもっとすごいからな(笑)」



そして作業が開始され・・・だと思ったら、あれれ?



何だか放置されてるんですけど・・・。

(後から知ったんですけど、インジェクションの洗浄は一度洗浄液を通してから15分くらい置くのだそうです。要は漬け置き洗いですね(笑))


大山氏 
 「そろそろだな。・・・(エンジン回す)・・・おい?後ろ見てくれ!(多田さんに頼む)、」


      「煙どうだ?」

多田氏 
 「OK!」

大山氏 
 「よし、これで完了!うひひ・・・更に良くなってるぜ!」



エンジンに繋がれていたホース類を取り外し、再度エンジンをかける。

キュロロロ・ブオン・・・ブロロロロロロ・・・。



周りの人A  
「セルが回る時の音が違うね」

「エンジン音も最初とは全然違うし。」


周りの人B  
「うん。すごく静かになったよね。」


大山氏 
 「回してみるよ・・・」


ブオンブオンブオン(3000rpmまでの音とレスポンス)・・・パパンッパンッパンッパンッ(6000rpm付近の音とレスポンス)


僕   
 「すげぇ〜。全然違う!何だコレ」


周りの人C  
「これおかしいよ。M3なんじゃないの?」

僕    
「うひひょひょひょひょ」←壊れたらしい


大山氏  
 「これは危ねぇぞ(笑)」


僕は、あまりの激変ぶりに驚きました。

E30に積まれているM20エンジンは元来低回転、特に2000〜3000rpm付近はかなりもたついた感じがあり、これはレスポンスがかなり改善されているALPINAのC2といえども、素性は変わらないものと思ってました。(メーカーが公表しているデータや、僕が実際に測定したトルクカーブを見てもそれは明らかだったので)


ところが、REVOwinを実施したら、アイドリングから6500rpmのレッドまでそれこそバイクのように淀みなく吹け上がるんです!

しかもアクセルを踏んでからのレスポンスも今までと全然違ってすごく速いし、それが低回転だろうが高回転だろうが、どこの回転でアクセルを開けても回転が付いてきます!

バイクに乗ってた人はよく分かると思いますが、4000rpm以上のレスポンスと吹け上がり方は例えて言うなら2ストのレプリカバイクのようです。
(パパンッパパンッっていう、あの感じです。)

いやぁ〜自分でいうのも何ですが、あんなM20エンジンは見た事ないです。

っていうか、あれは本当にM20なのか?とさえ、思ってしまいます。

その辺のS14(E30M3)、いや、かなり調子が良いS14よりもレスポンスがいいと思います。


ここまで散々褒めちぎってしまいましたが、今まではまだ空ぶかしの話ですので、この時点では実際に乗ってどうかはまだ分かりません。(この時、すでにかなりニヤけた顔をしてましたが(笑))



大山氏    
「試乗しておいで。(多分怖くて全開にはできないとは思うけど(笑) ) 」


         「危ないから気を付けてね」


僕      
 「はい。気を付けて遊んでみます♪(すぐに全開で試しちゃおっと、うひひ♪)」


はやる気持ちを抑えて、筑波サーキットのパドックをゆっくりと走り出しました。この時すでにレスポンスがすごく良くなってるのに気付きました。

何故なら、アクセルに軽く足を載せるだけで車が前へ出ようとするんです。

そしてゲートを抜けて外の道路へ出てアクセルを踏む・・・うわっ!


何だこれ!?


どこからでもスパンと回ろうとします!


とにかく、エンジンが気持ちがいいったらありゃしない(笑)

前後に車がいない事を確認して、1速に落としてフル加速・・・うわっ!速いっ!


4000rpmを超えてシフトアップ・・・が、しかしATのレバーを2速に入れた時にはすでに6000rpmを超え、実際に変速したのはレッド直前!

何ていう吹け上がりの早さ!

ATなのに早めにシフトアップしないと変速が追いつかないじゃん(笑)

とにかく吹け上がりの早さ、アクセルがパーシャルな時のエンジンのイーリング、そしてアクセルを踏んでからのレスポンス、全てが驚きでした。

まさに「回りたがるエンジン」そのものでした。

実際に自分の車でやってみると、REVOwinのレポートに出ているオーナーさんたちの話は決して大げさではなく本当にそうなんだ、と言う事が分かりました。
広告に書いてある「新次元の体感」って、本当にそうでした!

でもあの広告って、なんか嘘っぽいですよね(笑)←重ね重ね失礼な発言をお許し下さい・・・。
嘘っぽいけど・・・やってみると本当にそうなんだから他に書きようがないですよね(笑)


そんなわけで、今このレポートを書きながらも思い出し笑いしてる状態なのですが、REVOwin施工後1000km走行後にオイル交換したら、そこから本当の効果を体感出来るそうです!

(今はまだ若干の洗浄剤がエンジンオイルに混ざってるため)

僕のC2は施工後まだ100kmくらいしか走ってないので、今から施工後1000kmのオイル交換が楽しみです。


この度はどうもありがとうございました!
今度はバイクもよろしくお願い致します。(バイクでもOKとの事です!)

REVOwinに興味がある方へ。

まずは「百聞は一見に如かず」ってわけで、僕のC2君を見て、乗ってみて下さい。
そうすればきっと迷いは消えると思いますよ(笑)


※ 文中、会話の部分については実際の会話と多少異なってる部分がありますが、内容的には合ってると思います(笑)
※ 「文責:E30フルオープン」とあるように、本レポートに書いてある内容は全て実話で、僕が責任持って書きました。