サーキットの走り方


初めに・・・

この章や別の章でも書いてある運転の仕方や方法、提案は、全て先人の方達の言葉の受け売りであり、否定や肯定は自由です。方法論は違いますが結果に沿った行程は皆同じだと考えます。いろんなモノを吸収し自分観を構築しましょう(^-^)



目的
サーキット走行とは?
考え方
コーナリング
過重
ブレーキング
タイヤの使い方
一般公道での練習

【1】  目的 ・・・サーキットで愛車を全開走行する体験を活かして・・・

1 サーキット走行を通して「一般道での安全運転」向上の為の技術習得。

2 走行タイムは、人と比べたりせずに自身の技術向上の目安。

3 周りの走行車両に気を配れる余裕を育成し安全運転の技術とする。

4 BMWの車を堪能し仲間と共に楽しい時間を共有する。

5 車の各パーツ機能を関知出来る体のセンサーの育てる。




【2】 サーキット走行とは?

サーキット走行では「乱暴」「危険」「車を傷める」「走りたいけど怖い」と敬遠される方がいらっしゃいます。
キチンとしたルールと装備と心構えで対峙すれば、それは楽しさに変化します。

愛車を自ら乱雑に扱うオーナーはいないと思います。サーキット走行=傷む と考えるのは早計です。
我々はレーサーではなく、タイムを削りとる事を業としていません。
それぞれ目標や目的をもち、がむしゃらに走るのでは無く、それにはスムーズで的確で安全な運転法をマスターしなければいけません。
サーキット走行には一般道では得られない技術の答えや課題が沢山あります。
その習得は何と楽しく、自分自身の運転に対する価値観の広がりと死なない為の安全運転の技術、何よりたかだか車の運転なのに、考えてサーキット走行をすると日常の運転が新鮮で楽しいです。
また、パーツやセッティングに対する考え方も新鮮になります。サーキット走行で車が傷むのは理由があります。答えは速度です。
経験したことが無いレーシング速度でいきなり走れば運転手の不慣れさを車が傷みながらカバーしてくれます。冷静にプランを立てて速度を基準においた計画を立ててみましょう。



サーキットを愛車で走らせると車体に強い攻撃性を与えたりパーツが消耗して嫌だと言う方がいますが、決してそうではありません。
経験したことが無いレーシング速度により車をスムーズに的確にコントロールする事が出来ず、車に負担をかける走りを強いてしまうのも大きな原因のひとつです。
仮定で筑波を制限速度30qで周回したらどうですか?車は痛みますか?サーキット走行は恐いですか?逆につまらないし、もっと速い速度で走りたくてうずうずしませんか?裏ストレート居眠りしたりして(笑)次に制限速度を60qで走ってみましょう。初めてサーキット走行された方は1コーナーは、ちょっと緊張しますがコーナリングが楽しくてサーキット走行はおもしろい!と感じます。それは60qの速度に対して慣れた速度域だからです。
次に90qを制限速度とします。これまでは減速無しだったのが少し減速が必要となりダンロップでは少し恐い思いをし、スムーズな運転が出来ずに楽しい感覚が消えていきます。
最後に制限速度120qで走ってみたら 恐くてアクセルが踏み切れなくなり楽しくありません。それは120qと言う速度域に慣れていないからからです



サーキット走行で愛車を楽しく走らせるには速度域をコントロールしなければ得られません。その速度域でのブレーキングの力から距離、タイヤの動きからサスペンションへの荷重のかけ方、アクセルの明け方、ライン取りetcと、速度域によってかなり様相が変わって来て、愛車に着いているパーツそれぞれの【限界値】に迫ります。
速度域を間違えると限界値を簡単に越えてしまいます。しかしプロでないかぎり限界値の速度域はじりじりと1qづつ詰めていけば無限大に遊べると思います。
実際走ってみて乱暴に走って1ヘアを90qで突っ込んでアンダーで出口ヘロヘロな場合と上手に荷重かけて丁寧に入っていけばこなせる事もあります。
まずは愛車の基準を変えないで焦らずに走り込みをして速度域を段階的にあげていけば楽しい走行が出来ると思います。かと言ってだらだらと走ると面白く無く短い走行時間でやりくりしないといけません。

そこで提案。

@コーナー立ち上がりは車が前に向いたら全開!
Aコーナーの手前、自分なりに結構手前付近からアクセルオフにして減速、心の平常心を保つ
B1コーナー入り口70q。1ヘアも70q。ダンロップは感覚で、速度を殺さない
C2ヘアは80キロ迄減速侵入。D裏ストレート全開、看板100mから減速態勢。
E最終コーナー120迄減速侵入。
Fメインストレート全開、坂上がり手前から減速態勢。

1コーナーはクリップで60キロ以下くらい。1ヘア、2ヘヤ、もそれ位侵入速度から落ちます。最終コーナーは100キロ以下くらい落ちます。80キロでアクセルオフにして侵入して60キロ以下でクリッピングポイント通過して車が前に向いたらアクセルを開けます。これらは、目安として書き出しましたが、
私はこれから@ブレーキポイントはかなり手前において侵入速度をじわじわ上げてみる。A立ち上がり加速を上げてみる。Bブレーキポイントを遅らせて突っ込む。
をポイントに今は@がだいたい済んでAとBをチャレンジしている最中です。
アクセルとブレーキについてレース関係者のメカさんドライバーの皆さんが全く同じ事を言ってました『アクセルはじわじわと繊細に開けて、ブレーキはドン!と踏め』しかしステップアップとしてはブレーキで詰めていくのは最後の最後にしないといけません。あと、次のコーナーアプローチでの減速態勢ポイントは、かなり手前からでいいですからコーナー抜けたらアクセルは全開、直線も全開で疾走する癖を身につけないと目と体が慣れてこずに恐い思いがずっと付きまとってきて、楽しくありません。
 


【3】 考え方

無闇に、がむしゃらに走るのではなく理論を把握し、ステップアップしながら運転技術を習得します。

1 ブレーキングでタイムを詰めない。ハードブレーキングは最後の技術科目。

2 タイヤの仕事量を考えましょう。仕事量の縦と横には限りがあります。
  許容範囲を超えない、又身体で4本のタイヤの仕事を感じるセンサーを養う。

3 過重移動を考える。
  
4 ブレーキは減速と過重移動の二種類がある。

5 目線は見るほうに車が進む。

6 ハンドルは両手でしっかり握らない。

7 アクセルはゆっくり、ブレーキはきつく。

8 タイムは自身の技術への評価。他人とは本気で比べない。

9 基本はスムースな運転。一般道の運転も同じスムースな運転。速度が違うだけでスタイルは変わらない。